2012年11月5日月曜日

M3おつかれさまでしたあ

ブログ更新久しぶりです…

忙しい事は良い事。母の教えです。
ただ、その母は、実は一般的には極端な貧乏性だったこともわかっていて
それが抜けない自分は仕事は断らないのでいまいっぱい抱えて大変。

幸せ…です…

毎日やる事と言ったらDTMなわけですが、
最近購入した Roland Integra-7 を使いこなすべく日々研究しております。

昨今の打ち込み(…というか、10年も前から)は、ソフトシンセが主流で
最近DTMを始めた人は、ハード音源そのものを知らないかもしれませんね。
私もIntegra-7を買うまでは、ほぼ100%ソフトシンセでの楽曲制作でした。

ソフトシンセ・ハードシンセのメリットデメリットの話はいろいろな雑誌に記事にされていますが、その中であまり語られてない部分があったのでここに書こうと思います。

まず、人間の心理的な話になってしまうのですが、

人間、ものすごい幅の可能性を提示されてしまうと、迷います。
この、迷うという時間が楽しいという発想もあります。
ですが、一定の期間でものを完成させなければならない、という場合において
その「迷う時間」は、無駄であることが多いのです。

最近の音源は、準備されているプリセットも数千という単位で準備されています。
それらの音を、試し聞きするだけでも、数日〜数週間使ってしまうのです。
しかもその中から、自分の音楽に使えそうなものを選び…、となると途方も無い記憶力を必要とします。

例えばの話、ベース専用音源「Trilian」は、ベースに特化しています。だから、何も躊躇せずにベースはこの音源に任せています。
ドラム音源も、持っているドラムの音源は「Addictive Drums」と「EzDrumer」なのですが
それぞれ全く異なるコンセプトでの音なので簡単に使い分けできます。
…というように、「はっきりとした用途別」の音源ならば音選びに迷う事はほぼありません。

問題はそこにあらず。

いろいろなメーカーから出ている音源。
自分の技術と努力の足らなさを棚に上げて「新しい音源ならもっといい音が出せる」と錯覚して、次々と音源を変えていく人をよく見かけます。
というか、私が実際そうでした。
オーケストラ音源「Vienna」を買いあさっておきながら、新しく出たオケ音源に次々と興味を持って試す日々。

そして、「試す・研究」だけで終って行く日々。
そんなのが続いてしまうのです。

こんなんじゃダメだ。とはわかっています。そこで、今後10年使い続けられる音源は無いものか、と考えたのです。その結論は「ハード音源」でした。

ハード音源は、今ある大容量サンプル音源のように、リアリティある音はしてくれません。ですが、即戦力となる「使いやすい音」がぎっしりと詰まっています。
特に、Integra-7はその親玉とも言うべきハードモジュールです。

「制限されている」という世界の中でこそ、人は創意工夫をするものだ、という発想もあります。
何をやってもいい、という場合可能性は無限大になり、その可能性を使いこなせるならば良いのですが、中途半端にやると…、極限の制限された音楽「ファミコン音楽」に勝てません。

ハード音源が制限されているか、というと、もちろんそうではありませんが
物理的にそこにある、という存在感が「使わなきゃ損」感を醸し出します。
ソフトシンセとして入れてしまうと、使わなくても見えてないので忘れて行ってしまいます。

そこも、ハードシンセの存在感なのかもしれませんね。

どちらかにする必要はありません。両方使って行けばいい。
でも、ソフトシンセしか触った事が無い人には、ハードシンセの良さも一度触れていた方がいいですよ。
楽器がそこにある、という存在感は音楽家にとって大切だと思うのです。