2014年9月10日水曜日

DTMをはじめる人の落とし穴

仙台まちゼミ 三回目を終わってゼミを受講した方々との会話の中から見えてきた事があります。

DTMをはじめよう、とする方のほとんどは「無料のソフトでなんとかしよう」と考えています。
そして、全てを独学でなんとかできる、と考えているのです。
ここに、大きな問題があると思いました。

まず、「無料のソフト」は確かに気軽であり便利ですが、その代わりサポートも無い上に、誤作動も多い。

独学でなんとかしよう、という人が殆どです。受講者の多くは「独学か? 誰かに習ったのか?」を大変気にしています。

私の場合、しっかりと師匠がいました。打ち込みの師匠と、音楽の師匠。師匠というのは別に手取り足取り教えてくれるわけではありません。では何のための師匠だったか、というと、目の前のトラブルに対して、即座に「解決策」を複数提案してくれる、という存在だったのです。

DTMを普通の楽器として捉えた時に、例えばサックスを買った、となると、どうメンテナンスすればいいのか、何をどうやって練習したらいいのか、独学でやれるほど甘くはないし、第一、楽器を買うほどの意欲があるならば習うところまでセットです。
ところがDTMの場合、パソコンは違う目的で持っていて、楽器という認識が全く無い。メンテナンスやトラブル対策も、まーとりあえずネットで調べりゃわかるだろ、第一習えるところなんて無いし、という認識なんです。

あとは…アレかな…無料のソフト、でなんとかしよう、という人は、諦める判断も早い。無料のソフトはたくさんあるため、これならどうか、これならできるかも、という選択肢を試し…っていう時間が長過ぎて、さっぱり前に進まない、という事なんだと思う。

私は「無料のソフトでなんとかしたい」という人にも「お金出した方がいい」と勧めています。それは「心理的な効果」もあるからです。