2016年12月17日土曜日

【DTM教室日誌】 初音ミク男

教室に通い始めて一年になる「初音ミク男」さんがいます。
年齢は……さておき、とにかく初音ミクが大好き。
どのくらい好きかというと、マジカルミライは当たり前
毎年必ず雪ミクを見に行き、フィギアをたくさん持っていて
パソコンのデスクトップには大きな「39」の文字。

DTMの教室にはこういった生徒が多いと勘違いされがちですが
実は唯一の初音ミクマニアです。

とにかく初音ミクが大好きです。歌も大好き。
この度大金叩いて初音ミクV4を購入。

「センセー、ミクをニンゲンらしく歌わせる技術を教えてください!」

DTM先生冥利に尽きる

本当に楽しそう。

その想い、届くといいね。

2017年の春のM3に、初めてのCDを出す予定だそうです。
頑張ろうね。

2016年12月11日日曜日

【DTM教室日誌】 ブラックフライデー

DTMerたちがざわめき立つ一週間。

ブラックフライデー

難しい事はさておき、ようするに「洋物音源決算セール」の一週間です。

教室でもそんな話題が飛び交います。

生徒「今年のBDはセンセー何か買うんすか?」
先生「うーん、今年はねー、あんまり…、めぼしいものがないねー(為替的な意味で)」
生徒「そうなんですか?」
先生「そうねー。
    ユーロはブリグジット後にすぐに回復しちゃったしさー、
    トランプさんに期待してたのに、逆に安くなっちゃうし…」
生徒「はぁ…つまりは、あまり安くならない、ってことですね」
先生「それ以前に、あまり欲しいと思える音源が…ないかなー」」

そんなことはありません。
そんなことはありません。
欲しい音源はたくさんあります。ありますとも。

IMPACT SOUND WORKSの「SUPER AUDIO CART」とか
SpitfireのCHAMBER STRINGSとか

でもですねー…「安い」という理由で買った音源って
使いこなす前に、使わなくなってしまう、という傾向があったんですよ。
なので、新しい音源を封印しているわけです。

先生「新しい音源を買うのもいいんだけどね、今ある音源の【熟練度】も大事よ?」
生徒「そ、そうですよね」
先生「そおよお、今持ってる音源、使いこなせてると言えるのー?」
生徒「そ、そうですよね」

あぁ、正論を語る者は嫌われる。
しかし私は先生。それを言う立場にあるのです。

しかし、次の生徒。

生徒「センセー、かっちゃいましたーー!!」
先生「げー」

私の持っているドラム音源。なんと75%引き!!

…古い音源とはいえ、私が買った時は〇万円もしたのにー!!!

先生「んでー? その音源で、どんな素晴らしい音楽を作るのかなー?」



悔しいので…精一杯の…いやがらせをするのです。





2016年12月9日金曜日

【DTM教室日誌】 シニアに人気

【音楽教室の片隅で細々とやっているDTMレッスンでの一幕】

DTMレッスンに通う人の多くは、作曲をしています。
作風は様々ですが、主に「歌モノ」を作っています。

DTMは、「形にする技術」です。
音楽はメロディーだけあっても「形になった」とは言えません。
なので、メロディーが作れ、コードを理解するようになると、専ら「伴奏の勉強」をすることになります。これが実に地味で面倒な作業ですが、出来上がった時の達成感は他に代え難いものがあります。

ところが、歌モノを作っている生徒の多くが、歌モノを作っているのに自分の声で録音をしたくないと言います。
誰かが歌ってくれればいいのに、というのが本音のようです。

自分で歌えばいいのに…、とは言いますが、じゃ、センセーは自分の作った曲を歌いたいか?と言われて、「絶対嫌だ」と答えます。はい、その通りです。絶対嫌ですね。

歌いたい人、と曲を書く人、は別。
時々、どっちも、という人もいますけど、今までの経験上大多数は「歌ってくれる人がいないから自分が歌うしかない」という事を言いますね。


生徒(女性)「センセー、アレ、あれなんだっけ、青みどり色の、あの、アイドルみたいな子」

先生「…?」

生徒「皇后さまが好きだっていう…」

先生「みちこ皇后が…? (くまもんじゃなさそうだ)」

生徒「冨田勲さんがね、オーケストラをバックに…」

先生「あーーー…初音ミクのことですか」


冨田勲さんの「イーハトーヴ交響曲」

NHKでこれを見たらしく「歌ってくれる子」として、認識していたようです。

実は息子さん(私と同世代)が、IT系の仕事をしているらしく、別にオタクなわけでは無いらしいのですがそれでも初音ミクの話はよくするらしいので知っていたそう。(名前が出てこないのはアレ)

自分が作った歌を歌ってくれるソフト、ということで、欲しいけど、いっぱい種類があって、何がいいだろうか?という相談。

作っている曲に対して…、初音ミクはちょーっと可愛い過ぎるかな…

twitterのフォロワーに、ぶんなげてみる。

「生徒にお勧めのボカロたのむ」


…で、東北ずん子界隈で友人になったさといもPさんより
【LilyV3】月影DanceNight

り、りりーっすか…ちょーっとこれだと彼女の世代だと「山口百恵さん」になってしまうんで…

「ゆかりいいですよゆかり」

という反応が多かった(性的な意味で)

というわけで、ゆかりを紹介したところ、気に入ったとのことでゆかりを購入。

ボーカロイドのレッスンですね。

これで60代の生徒3人がボーカロイドPになりました。


2016年8月21日日曜日

DTM道場



日時:2016年8月27日(土)
    13:00-17:00
場所:サンリツ一番町音楽センター
    (仙台三越隣・小田急ビル8F)



何をやるイベントか、というと、
そんなに広くない部屋(小会議室)で、みんなでノートPCで機材持ち込みでDTMをもくもくとやりましょうというものです。

DTMの講師が常駐しています。なので、トラブルも安心。音楽の先生でもあるので、疑問質問し放題です。(ただし、別室を使う可能性もあります)

もちろん、電源あり。クーラーが効いています。
ネットワークはありません。wifiが届きません。
スマホも、任意でお預かりします。SNSに気を取られずに作業が出来ます。

ずっといなければいけないわけでもありません。参加費は時間にかかわらずいただきますが、途中で退場も可能です。

貸し出し機材なども多少ありますが、他の方の機材を見て、いろいろ参考になることもあると思います。

ヘッドフォンでの作業が中心となります。ご持参ください。音だしは基本禁止です。

普段一人で部屋にこもってやっているDTM。それを、見知らぬ同胞たちと共に、空間を共有しつつ、親睦を深め合う場です。
道場と名はついていますが、別に殴り合ったりするわけではありません。和やかな場です。
とはいえ、音楽ではガチの殴り合いです。

仙台近郊のみならず、遠方者大歓迎です。
是非、ご利用ください。

お問い合わせ
サンリツ一番町音楽センター
022-263-1820 「DTM道場受付」まで


2016年6月24日金曜日

後期型残響効果症

後期型残響効果症にかかりました。
DTMやってる人は誰しもが通る道である前期型と比べると、
その症状は単純ではありません。
前期型の症状は単純で、主に「リバーブのかけ過ぎ」程度です。
これは、「適度なかけ方を覚えるまで」の症状ですから、時間の経過と共に症状は無くなります。
生徒の何人かは、現在この「前期型残響効果症」で、特に特殊なタイプの「外付け型症候群」と「レトロ機材症候群」を併発している生徒もいて、大変厄介です。君だよ、君。
後期型は、さらに厄介です。
オーケストラ音源のほとんどは、ホールで録音し、大まかに分けて三つのマイクポイントがあります。
オンマイク・オフマイク、あとは釣りマイクですな(いろいろありますが)
わたしゃどうにも、この「勝手に楽器との距離感を決められている音源」が苦手です。
音楽をやりはじめて、最初からMIDI音源に触れていたせいか、常に「残響ゼロ」の状態の音ばかりを聞いていたので、前に使っていたオケ音源で大変苦労しました。「近い音が出ねえ」と憤慨した日々でした。
現在オケ音源にもいろいろありますが、完全にマットな状態でのオケ音源はやはりVienna Symphonic Libraryが頂点です。
もちろん、その弊害もあります。フルオーケストラをやると、まー、まず空間処理が決まらない。
そりゃそうです。
オーケストラが入るような大きな空間で、その空間の残響を完全にシャットアウトするなんてことは物理的に不可能ですし、そもそもそんなことが必要とされることもありませんから
「残響ゼロのフルオーケストラにどうやって残響を付けていくか」
なんて事を真剣に考えている人なんて、いないわけです。
Vienna Symphonic Libraryには、この問題を解決する空間エフェクト系ソフトウェアがありまして、235€で買えますが…
買いません。(買えよ)
いろいろ気になりだします。
残響部の密度とか、距離感とか、時間とか…ブギャー
お金が解決する、なんて結論には至らないぞっっ

2016年6月13日月曜日

モバイルバッテリー奮闘記 (その3)

接続テストには成功したものの、ノートPCの充電ランプが3秒で消灯するという事態に直面したオレは、実はこうなることは予想済だった。
電流。
そうだ、電流と電圧。電気にはこの二つの特性がある。
モバイルバッテリー、BTL-RDC6Nには、12、16、19という切り替えスイッチがある。
アダプターを見てみると、10.5v - 3.8Aと書いてある。
…電子工作などしたことが無い私が、単純に計算すると、
ようするに、40W必要、ということなのか?(正確ではない)
バッテリーの裏を見てみると12V 4A(最大)と書いてある。
十分足りてるじゃないかっ
だめだ、これじゃ何も参考にできない…
結局、全てのスイッチで試してみる。
16vでもダメ。
最後の望み…19V…
ん? お? PCの充電ライトが…消えない!!
充電が開始されている!!
まーべらす!!
勝利。完全なる勝利。
そして、現在テストとして、充電をしながらこれを書いているのである。
この大容量バッテリーと「DC-DC 直流電圧 コンバータ 降圧型」を組み合わせれば、アダプター接続のほぼ全ての機器を、電源抜きで稼働できるという、特性を持っている。
ちなみに、うちのBOSEのスピーカ-M2は、17v仕様だったけど、難なく稼働。コンセント無しでスピーカーから音が出せるぞ。充電式スピーカーだ!!
もちろん、ノートPCのみならず、iPad、スマホなどの充電も余裕で可能。USB端子もついているので、「同時」も可能。
電源が無いと動かせない、と思っていた機材を出先で動かせるというモバイルバッテリー。いろいろ楽しめそうです。(特にイベントで)

モバイルバッテリー奮闘記 (その2)

BTL-RDC6Nは、12v 16v 19vの切り替えがります。
VAIO Pro13のアダプターの表示を見ると…「10.5V」
え?
じゅ、12vでも大丈夫だろ、とか表ったのがどうやら甘かった。
接続して、ものの見事に反応無し。
(これあとで調べたんですが、下手するとぶっ壊れてしまっていたかもしれないらしいです。怖い)
ははーん、ようするに、「使えない」ってことですかね」
2万もしたのにゴミですか?
冗談ではありません。
というわけで調べまくりました。
ネットで、同じようなことをやっている方がいらっしゃり、それを参考にしてみることにしました。
なるほど。電圧を下げる…、そういうのもあるのか…。
まずこれを購入。
電子工作とか、やったことない私にはドキドキする買い物です。
基盤とか見ると、なんかこう、オラワクワクシテキタゾ。
そして…、友人に勧められたSANWAのテスターも購入。
いやー、テスターとか買い始めると、もうなんというか、いろいろ調べてみたいものが沢山出てくるんですが、とりあえずおいといて、繋いでみます。
はんだ付けは必要ないため、普通にマイナスドライバーだけで作業が進みます。
ん? 電流が流れてこない…?
はあん? なんだ? どうなってんだ?
と小一時間。
「すみません艦長、通電スイッチがオフになっていました」
「しっかりしろよっ」
電圧調整をマイナスドライバ―でこなします。
9.5
10
10.4
10.5
よし。
接続っ。
おお、反応した!! やったーーー!!
みろ、やったぞ、オレはついにやった!!
「…あれ、充電ライト消えたけど?」
え? 何?
馬鹿な、何故だ

つづく

モバイルバッテリー奮闘記 (その1)

私の持っているノートPC「VAIO Pro 13」
これを、イベント会場などで一日中ディスプレイし、なおかつDAWとオーディオインターフェースをフル稼働させたい。
とあるイベントで、3日連続、一日7時間程度のデモンストレーションを行うことになりました。
通常で考えるなら、電源を必要とします。
でも、これを機に、「大容量モバイルバッテリー」を購入してみることにしたのです。

サンワサプライ・BTL-RDC6N
http://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/BTL-RDC6N

DVDのケース、iPad Miniくらいの大きさ。そして厚い。
でかっ、って思いましたけど、でもまぁ、通常のモバイルバッテリーは、スマホを充電するくらいしかできません。
でもこれを使うと、ノートPCも充電できる!
というわけで購入。
ところが…
あれ、プラグが…刺さらないぞ???
VAIO Pro13の仕様が、極めて特殊。
上記の商品にはいろいろDCプラグがついていて、10種類。
ところが全てことごとく不適合。
これだからVAIOは…ぶつぶつ。
仕方ないので、


これを購入。
さすがに「世界にあるほぼ全てのノートPCに合う」と豪語しているだけあって、ありました。適合プラグが。
どれどれ、さっそく繋いでみよう。えいっ。
…あれ…反応しない??

つづく

2016年5月11日水曜日

杜の奇跡とセミナー

5月22日、仙台市情報産業プラザ(AER:アエル) 5階多目的ホール・6階セミナールームにて開催されます、同人誌即売会「杜の奇跡」に出展します。
同人誌即売会…、というと、ほら例のアレですよ。オタクさんたちが薄い本を廻って激しい戦闘を繰り広げる、アレです。
立地上足を運びやすいと思うので、ぜひ、はじめての方にも来てもらいたいです。
さらに、21日、サンリツ一番町音楽センター(三越隣、小田急ビル8F)にて、「パソコンではじめる作曲生活 DTMセミナー」と題しまして、セミナーを開催します。
一部は14:00から、初心者向け。
二部は17:00から、中級者向けです。
一部は、何もわからないけど、これからいろいろ始めたい、という方にアドバイスと紹介をするというセミナー。
二部は、…パソコンでフルオーケストラを再現するためのテクニックを紹介します。
有料のセミナーですが、その分意味ある内容を提供しようと考えております。
ちなみに、22日の「杜の奇跡」に参加するべく、遠方から友人がセミナーに来てくれることになっていて、コミケをはじめとする同人音楽の中枢の経験者同士のコアな話を聞くことが出来るチャンスです。
経済視点から見た、これからの音楽家の生き方、みたいな話もすると思います。
老若男女問わず、興味のある方は是非ご参加下さい。

2016年5月2日月曜日

DTM実演会・チップチューン編 in アキバ さんげっと



5月7日、よりによもって例大祭の前日の夜にやります。

DTM実演会 in アキバ三月兎

趣旨はカンタンです。
そば屋の手打ち実演。オープン型のキッチン。調理が見えるダイニングレストラン。
こけし作りの実演販売。

その場で、作るのを見ましょう、というコンセプトです。
もちろん、その場での疑問質問をぶつける事も出来るでしょう。

どうやってんの??

という疑問を、少しだけ解決できるかもしれない、そんなイベントです。

作る人

ARA /趣味工房にんじんわいん
今回の主犯。現役のDTM認定講師。
フリーランスと言いふらしているが実はしがない同人作家。DTMのみで生活している。今回はFM音源で曲作り。


hydden /MMLハッカソンチップチューンサークルの雄。ロックマン的オリジナルでは他の追随を許さないMMLマスター。ハードルが高いとされる実機使い。
じゃい/よろずや「J」
3DSの「バンドブラザーズ」で同人CDも手掛けるバンプラP。



この三人で、お店のカフェスペースでもくもくと作曲しています。

参加したいぞ、という方は以下から登録していただけると嬉しいです。(非登録でも参加できます)

http://connpass.com/event/31250/


ご協力くださった皆さんに感謝。特に三月兎さん、無理言って本当にありがとうございます。
お酒もフードもあります。どんどん頼んで食べて飲んで下さいね!


是非皆さん、お立ち寄りください。

2016年4月12日火曜日

DTMer座談会 in アキバ三月兎



4月24日、よりによもってM3の日の夜にやります。

第二回DTMer座談会 in アキバ三月兎

えーと、まず企画的には「第二回」となっておりまして、第一回もM3の日だったんですよ。
それ以降ずっとアキバでやりたいなぁと思っていましたが、三月兎さんが快く引き受けてくれました。

■パネリスト

ARA /趣味工房にんじんわいん
今回の主犯。現役のDTM認定講師。
フリーランスと言いふらしているが実はしがない同人作家。DTMのみで生活している。

Taste  /Melodic Taste
アニメソングオーケストラシリーズや、「艦これオーケストラ」など、同人音楽界隈でオーケストラアレンジの雄として人気の高い個人サークルの中の人。
DTMにかけたお金を、国産車ではなく、外車での換算をしなければならない程の完全なオケ沼住人。

hydden /MMLハッカソン
チップチューンサークルの雄。ロックマン的オリジナルでは他の追随を許さないMMLマスター。
ハードルが高いとされる実機使い。


おっと、名前を明かせるのはこの三人だけですが、実は5人いらっしゃいます。
大人の事情でいろいろ書き記せないこともあるのですよ。オトナって複雑ぅ

…ようするに、ツイッターやSNSでは、お話しできない内容も含んでしまう「ぶっちゃけ話」をやろうという座談会なんです。オフレコでお願いします。

企業主催の場合「本当のところ」って言えない場合が多いんですよね。
ヤ●ハ主催のイベントで、アーティストが使う機材がロー●ンドだったらヤバいじゃないですかー。
だからこういう座談会はオフレコじゃなきゃ本音を言えないんですよ。

DTM初心者も中級者も上級者も、みんなでDTMについて語り合いましょう、という今回のイベント。
実は主催の私が一番ホクホクしてると思います。

ご協力くださった皆さんに感謝。特に三月兎さん、無理言って本当にありがとうございます。
お酒もフードもあります。どんどん頼んで食べて飲んで下さいね!


是非皆さん、お立ち寄りください。

2016年3月13日日曜日

青い青い景色

数日前の事。
朝いつものように音楽作ってたら突然のブルーバック。
*ブルーバックがわからない方は、今からパソコンに強力磁石を近づけて15分待った後に起動してみましょう!
我々DTMerには見慣れた青い青い画面。
「おぉ、今日もまた一段と青い、実に青い景色であるなぁ」
ここはイライラせずに再起動…っと。
ところが再起動しない。起動が止まる。
わたくしから笑顔が消えました。
「オペの準備を」
パソコンの不具合は何が悪いのかの特定から始まります。
OSが入ったSSD以外のストレージを全て外し、起動。
ふー、無事に起動する。
最終防衛ラインは確保したので、次の2TBのHDD。
無事起動、および認識確認。
そして、6つ目のストレージ。
6年前に買った、120GのSSDが原因でした。
これは…、寿命と思うべきでしょうな。
(ちなみに、接触不良やケーブル断線が原因ではなかった)
というわけでSSDを買いにヨドバシへ。
店員「すみません、このメーカーの512GのSSDは現在全店在庫が切れておりましてぇ…」
ニコニコしながらソフマップへ。
「…え?? ヨドバシで24,000円だったのに、なんでソフマップでは36,000円もすんの??」
ヨドバシでの在庫切れがヨドバシの企業努力の結果であることに関心しつつ、再びヨドバシへ。
私 「今頼むと、いつ頃届きますぅ?」
店員「倉庫在庫切れなので…、いつになるかは…」
ニコニコしながら「これください」と1TBのSSDを指さしました。
1TBですよ奥さん。SSDが。
6年前に買ったSSDは120Gで48,000円でした。
それが、それよりも安いのです。技術の進歩って凄いですね。
人類の進化は目覚ましいなぁ。
ちなみに、1TBのうち、1/4の容量しか使ってません。
…人類の進化なんて、そんなもんです…


*決してやらないように

2016年3月2日水曜日

王道の大切さ

久々にゲームを買いました。仮にもゲームの仕事に携わっていながら、ゲーム久々に買った、というのもアレなんですが。 「いけにえと雪のセツナ」 by スクエニ はい。大変良いですね。久々に楽しんでおります。 全編ピアノ中心の曲なことには驚きました。バトル曲までピアノとは恐れ入った。このような表現の仕方があるとは、目から鱗です。 シナリオも王道を素直にまっすぐ行っている感じですが、まだクリアしていないので何とも言えません。 途中経過ですが、良いゲームです。このようなゲームがもっと増えるといいなぁと考えています。 以前からもいろいろ言ってますが、「新しいものでなければならない」という傾向はあまり好きではありません。 芸術において、誰も真似できない、誰も到達し得ない個性、というのはとても大切でしょうけど、多くの人が望むのは、真新しい表現ではなく、「過去にあった表現の刷新」であると思うのです。 以前よりTRPGのシナリオや、音楽で物語を創ってきた経緯があり、ずっと言ってきた事なんですが 「王道」はなぜ「王道」と呼ばれるのか、その意味を理解しなければ、良い作品なんて作れません。 王道とは「昔のもの」ではありません。 人間が好む、人間がとる「行動学」や「心理学」のようなものをごちゃごちゃに混ぜたものです。 人類の歴史は300万年。その間、音楽は人類にとっての娯楽としてずーーーっと存在してきたはずです。 その長い年月人類が積み重ねてきた歴史を飛び越えて「誰もやったことのない音楽」を自分が生み出せる、という考えは、むしろ傲慢以外の何物でもないと考えているのです。 新しいハードやガジェットの普及で「娯楽のあり方」が変化しているように見えますが、多分本質は一切変わっていない。 真新しいサービスであるはずの「定額配信サービス」が始まって、聞いているのは「30年前に作られた音楽」だったりするわけです。 王道とは何か、を考えさせられました。

2016年1月26日火曜日

おまけについて

「おまけ」という考え方の限界が来ている。
通販で何かを買うとついてくる「おまけ」。
おまけ、は「付属品」とは違う。商品とは全く無関係なものが届く。
例えば、食料品を頼んでいるのに、おまけにブランケットがついてくる、という具合だ。
このやり方、確かにバブル崩壊後には効果的だったろう。「ものをくれる人は良い人」という考え方だ。
だが、よーく考えると、その「おまけ」を製造するのにも費用がかかっているはず。そのおまけが欲しいから、と商品を購入することを決定する人はどのぐらいの比率がいるのだろうか?
おまけ、とは「おまけ自体が目的」の商品もある。食玩などに代表されるそれらは、おもちゃ屋ではなく、食料品として店頭にならべるために、「おまけ程度のお菓子」が「おまけ」についてくる。
その考え方とは全く異なる。
ブランケットくらい、欲しいと思ったら自分の好きな柄ものもを買いに行く。
いらないから捨てる、というのは精神が傷つくのだ。もったいない精神だ。なんだかとてつもなく悪い事をしているように思える。しかも食品と違って「腐らない」から、「いつか使うかも」といって残しておける。残念ながらその日は絶対に来ない事がわかっているから、捨てなくてはならない。だが、捨てると心が傷つく。
欲しい商品を買って、その商品自体満足いているのに、それについてくるおまけで心が傷つきつづけるのだ。
経費対策なことが見え見えなのだ。そのお金、従業員に還元できないものか。金一封3000円くらいなら、全従業員に渡せるのではなかろうか? 
税金でとられる分を、お客様へのサービスに変換する、のは「やり方」を間違うとただの無駄になるのだ。
紅茶のお店のおまけはシンプルだ。「新作の試飲用ティーバッグ」だ。素晴らしい。宣伝も兼ね、なおかつ顧客も大喜びだ。何せ、お茶が好きで買っているわけで、そのお茶そのものがおまけなのだ。だが、その紅茶のお店が「Tシャツ作りました」といって配って何になる? いらないよそんなもん。
この例は、誰しもが「おかしい」と思う事例だが、実際にそういうことを平然と、前時代の惰性で続けている企業は多い。

同人サークルはどうだろう?
音楽サークルは、タペストリーや紙袋、ポスターなどをCDのおまけに付けたりする。
それらはこの「おかしさ」を感じない。何故ならば、「関連品」だからだ。

まー、当たり前のことだけど、配る紙袋は当然、CDのジャケットの絵が描いてあるわけで、サークルのロゴもちゃんと描かれていて、その紙袋を持って歩けば「宣伝効果」になるという原理。
ファンサービスと宣伝も兼ね、なおかつ実用も兼ねる紙袋はまさしく「おまけ」の代名詞だ。

…一部にはこの紙袋が主でCDがおまけだ、と言い張るサークルもあるようだが…まぁ、それは置いておく。

ところがもしこれが「みんなおまけが欲しいらしい」といって、何も関連性のないものを配っても、ファンは何もありがたいとは思わない。(お菓子を配るのはまた違う)

そんなおまけを作るために金使うくらいなら、一曲増やしたり、1ページ増やしたりしろやああと思うのは買う側の正直な気持ちだろう。そもそも「価格を安くしろ」と思うかもしれない。
全くその通りだと思う。そのおまけにかけた経費を商品に還元すればいいだけのことではないか?と思うのだが、そこは大人の事情というのがあるらしい。
しがない同人作家にはそれはわからないが、企業というのは大変難しい何かを抱えているのだ。

ファングッズはファングッズなので、意味が全く異なる。
そんな当たり前の、同人サークルでもわかることを、企業はやっている。

捨てる、という行為は心が傷つく。
ずっと、いらないおまけ、に傷つけられ続けている。